「地元のネタ!」から
旅ネタ「こんなんでした」シリーズ 復活ブログ
昔、ホームページ「地元のネタ!」を作っていたんだけど、その中から旅ネタ「こんなんでした」をこのブログに復活!
2003年9月
「激走チャレンジ!九州マイカー2000kmの旅」
~タイトなスケジュールでも優雅で雄大な景色を楽しむぞ 阿蘇・別府2泊3日~
■旅館やまの湯
入口の大きな木の看板が目を惹く「旅館やまの湯」は、収容人員が50名強程の宿で、静かで落ち着いたところだ。車を旅館前までつけると、車庫案内する人と受付へ案内する人が出迎える。いずれも、丁寧な案内とは言えないものの、気さくな人で子供にも愛想が良かったので親近感を覚えた。

部屋へ通されると、こじんまりとはしているものの純和風の創りで、田舎に帰ってきたかのようだ。「景色がよくないので」を連発していた部屋だったが、実際には近隣の建物の屋根が連なっていることだけで、特段「悪い」という印象は受けなかった。この地理的条件を考えると、他の部屋でのロケーションもあまり変わりはないのではないかとも感じた。


残念だったのは、予約のときに確認をしていたのだが子供用の浴衣が用意されていなかった。より正確に言えば「なかった」のだ。予約の確認時には「ある」と明言していたのに、「部屋からの景色が悪い」ということを伝えることで精一杯 だったのだろうか。
■お楽しみの夕食
夕食は部屋に運ばれた。子供が同伴なので気兼ねをしなくて済むところがありがたかった。松茸の土瓶蒸しなど時期的には秋の味覚が楽しめたわけだが、その他にも馬刺や川魚のあらい・塩焼き、 山菜の天麩羅など山中の宿ならではの食事が堪能できた。ボリュームも十分満足のいくものだった。




■しいていうなら、その音・・・
ブイィィ~ン・・・
ん?なんだこの音は?エレベータの音でもないしなあ。ボイラー室が隣りにあるのか?それとも配膳 に必要なエレベータがあるのか?気にしなければ大した話ではないのだが、静かな場所なだけに気になる音量なのだ。
「 景色が悪い」のではなく、「部屋の位置が悪い」んじゃないのか・・
家族風呂とは別に男女別の露天風呂と展望風呂があったので、露天風呂にゆっくり浸かり、「天候わるいじゃん」疲れと、「ほぼ、ぶっとおしで車を走らせてきた」疲れを一気にとることにした。他の客と会うこともなく、ゆっくり温まることができたので、これまでの疲労が一気にとれ・・・ずに、そのベクトルが眠気に変わった。
明日もまた早い、今日は早めに布団に潜り込むとしよう。ブイィィ~ンという子守唄で。
■こだわりの阿蘇
朝しっかりと朝食をとったあと、旅館を出て土産物を買うために漬物屋に寄る。どれもあっさりとした味に仕上がっていてグー。

さて、今日は天候が良かったので、昨日までに納得いく観光ができなかった阿蘇へ戻ることにした。両サイドの緑が気持ちよく、快適に車を走らせることができた。
■草千里
途中に立ち寄った城山展望所では、平野部が一望でき爽快だ。気温も暖かくすごしやすい・・・が、日が差す一日が始まったかと思えば、山の天候は変わりやすい。早くもあつい雲に覆われ始める。幸い 草千里に到着したときには、昨日とうってかわって視界が開けていた。が、少しずつ雲が視界を遮ろうと動き出している。
これはいかん、急ぎ観光をしないと。

ガイドにも見た広々とした草原が見渡せたのは、ある種目的を達成した感じではあったが、モーレツに寒かった。Tシャツでは、とてもじっとできる状態ではなく、チキン肌炸裂で一時も早く車に戻りたい状況であった。
■あそBOY
阿蘇山頂へも向かったが、やはりガス発生でロープウェイは運休していた。まだ、時間はあるのでもう少し様子をみてみるか・・
お昼に一度山を下り、JR宮地駅へ向かう。阿蘇では「あそBOY」という名称のSLが走っており、この宮地が終点になっている。宮地駅は、大きなえんじの屋根に縦の看板で「宮地駅」。まるで神社だ。注連縄もあるし・・でも、ホームに入るとホント長閑な田舎駅の雰囲気でのんびりしてしまう。入場券を買おうと思ったが、SLを見に来たと駅員に伝えると、そのまま改札を通してくれた。構内には小さいながらも、ターンテーブルもある。
単線の先に黒く揺らぐものが見えたかと思うと、煙をはいたSLが入ってきた。D51などに比較すると、なんとなしに小ぶりな感じがするが、貫禄は十分。機関士も慣れたもので、一通りの作業を終えると、我々を呼び「どう ぞ」と機関室に乗せてくれた。釜の中には石炭が煌々と燃えていて熱い。ま、わが息子は蒸気をはく音などにビビ ッてしまい泣いていたので、機関室には長居できなかった。

■寒さにたえる観光とすすきの絨毯
宮地駅から、再度阿蘇山頂ロープウェイに電話をしてみる。往生際が悪いが、やっぱり折角ここまで来ているのだから火口湖は見たいと思うわけ。でも、やっぱり運休したままだった。
聞くと、ここ最近ガスがでて動かないことが多いのだとか。結局、あきらめることにし、別府方面へ足を進めることにした。途中、ススキが一面に広がる向こうに阿蘇山々が一望できるビューポイントがあったので車を止めてシャッターを切る。

途中、やまなみハイウェイと黒川温泉へ続く国道442号線の交差点、三愛にある田舎料理「八菜家」で昼食をとる。
なんでも「だご汁」というのが地元の名物だそうで、「高菜ご飯だご汁定食」(1200円)を頼む。地元で 獲れた野菜をふんだんに使った料理で、ありがたいのはお漬物(数種類)が食べ放題なのだ。

お店には、オープン テラスもあり、若干肌寒いかもしれないが、緑を眺めながらの昼食は最高だった。14時ごろだったが、かなり待って入れた人気店だ。


さて、長者原へ向かうために車を走らせ、途中牧ノ戸峠で休憩をとる。
先の草千里でも分かる様に、とても九州とは思えない寒さなのだ。この牧ノ戸峠にある休憩所に入ると、観光客向けに何とストーブがついているのだ。また、レモネードのサービスまであった。歯を食いしばる寒さに温かい飲み物は有難かった が、甘いのが何とも耐えられなかった。
今日のメイン観光地である長者原(ちょうじゃばる)に到着する。道路からは分かりにくいかもしれないが、長者原のビジターセンターを通り抜けたその先には、一面のススキが視界に広がる。花や芝が広がる風景は幾度とみてきたが、ススキの淡い茶色の絨毯は、何となくやわらかい感じがする温かみのある光景だった。

■別府さんよ・・
阿蘇周辺の観光を終わらせると、車は一路大分県へ。山間部を走ってきたが、海の見える町へと入る。 高速の別府湾SAからの景色が、抜群に良かった。
今日は順調だなあと思っていたが、トラブルは発生した。今日泊まるホテルに到着し、チェックインしようとしたところ、予約が取れていなかったのだ。電話で予約をしたはずなのだが、ホテル側には情報がないようなのだ。挙句の果てには、ホテル側から「よく似た名のホテルを予約されたのではないでしょうか」と来る始末。ちょっと待て「ホテル清風」さんよ。こちらはオーシャンビューの展望露天風呂が良いと思って予約をしているわけで、間違っているわけがないのだ。
電話でのやり取りで聞いた料金などの情報を話し、ホテル側の逃げ場を完全になくす。 ま、結果としてすぐに他の部屋の準備をしてくれたのだが、それはそれで黒川温泉は今日でもどのホテルも満室だったのに、別府温泉では簡単に部屋を用意できるなんて・・・ちょっと不安な別府温泉のスタートとなった。
食事は手の込んだものではなかったが、ボリュームはあった。

期待した露天風呂は、予想よりははるかに小さかったのでホテルに対するポイントはかなり低くくなった。現実問題、今となってはインパクトがない存在となっている。
もう一つ残念というか、あきれてしまったのが周辺の温泉街。ま、温泉街とは行っても駅前の中小のビルが建ち並ぶ合間をぬって、外湯があったり土産物屋があったりする程度。どちらかというと、家族連れで来るところというよりは、ピンク街好きな男性向け、それもかなり時代遅れな「はいはい温泉街といえばそりゃもうこちらでございますよ」的雰囲気だ。あまり見るところもなく、適当にホテルに戻る。
申し訳ないが、あれでは観光客は遠のくぞ。現に、激減しているとは聞いているが。今、黒川や湯布院 が人気だが、現地を見て歩いて思うのはそれぞれスタイルは異なるものの、観光客誘致に力を入れていることが分かるのだ。ところが、別府温泉はどうだ。観光地「地獄めぐり」におんぶにだっこで、後は何もしないのか?ホテルもビジネスホテルではないのだ。個性を持たせた接客の一つでもできないもの だろうか。
良いところを見つけることもできずに大分の夜を迎える。
■電車好きでなくても個性ある車両が魅力
今日午前中は、子供の希望もあってJRの別府駅で少し列車をみることになった。JR九州の車両は大阪近辺を走る車両とは異なり、どれもデザインが斬新。また、大阪ではなかなかお目にかかることができない(夜中に通過するため)東京発のブルートレインも見ることができる。
以下、写真は白いソニック「かもめ」、「ソニック」、寝台特急「富士」、そして、「ゆふいんの森」。




最後の「ゆふいんの森」については、時間の都合上、わざわざ別府から由布院まで車をとばし待ち構えた。 このデザインが独特の車両は、子供だけでなく旅行者にも人気の車両のようで、記念撮影をしている人が多かった。
ゆふいん駅前は、ちょっとしたお店が並ぶ。女性層をターゲットにしているようで、よくありがちな土産物店以外にも、お洒落なお店が目に付いた。
■地獄めぐり
九州旅行最後の観光ということで、別府の定番「地獄めぐり」にやってきた。
車を「海地獄」そばの駐車場にとめて、近いところから順番に見ていくことにする。
まず、1つ目は「海地獄」。大きな藁葺き屋根の門をくぐると、コバルトブルーの池から黙々とでる蒸気。これ以外にも庭園があり、結構きれいに手入れがされている。大きな蓮の葉がみられることも見所の 一つらしく、温室で見ることができた。大きいものになると直径2mは超えるようで、水面上でも子供を 乗せることができるくらいだそうだ。

次に、鬼坊主地獄。
簡単に言えば「妖怪人間ベム」だ。灰色の泥池がボゴッ、ボゴッと沸騰しているのだ。3つ目は「山地獄」・・・何か、ネーミングがチープでいただけないが、ここは岩山から噴気があがる。また、この熱気を利用して動物を飼育している。ゾウ・フラミンゴ・カバなど・・ここで、動物を見せる必要性というのが全く見出せないが、ま、子供は喜ぶか。
4つ目は「かまど地獄」。岩の上、かまどの上に乗る「かまど」と書いたしゃもじをもつ赤鬼が。白々しくたて看板で「かまど地獄のフォトスポットです。お気軽にお申し出下さい」。ここに立つと、「カ メラお持ちでしたら撮りますよ」とスタッフがシャッターを切ってくれるのだが、その後に、「もう1枚 こちらのカメラで撮りますので」と商売の顔に変わる。「また全部見終わってから寄ってください」というが、そんなに敷地広いかよ、ここは。しかも、順路的に通らざるを得ない場所を君たちはキープしてるだろ。ま、結局、記念に買っちゃったんだけどね。

さて、何かだらだらこんなのばかり見ても面白くなし、何しろ時間がない。ショートカットして少し離れたところにある「血の池地獄」で締めくくることにする。
5つ目の「血の池地獄」は、鉄分を含むので見た目に赤茶の湯が池に広がる。ま、「地獄めぐり」という意味では、いちばんらしいといえばらしいポイントなのかもしれない。
■帰路
さて、最後に土産をと、海産物を捜し求めて車を走らせる。
ホテルに聞くなどしてめぼしいところは2軒ほどチェックしていたのだが、干物がメインで活魚は扱っていない。漁港に近いから鮮度の良いものと期待していたのだが、肩透かしを食らってしまった。
別府からは大分自動車道には乗らず北上し、国道を小倉に向かう。若干の渋滞もあり、小倉東ICから高速にのったのが17時頃だった。
帰りは、山陽道をメインに殆どノンストップ走行で、家路に着いたのが21時45分頃だった。ハードなスケジュールではあったが、道路事情もよく比較的ゆとりを持って移動できたので、充実した内容ではなかったかと思う。
2003年9月
「激走チャレンジ!九州マイカー2000kmの旅」
~タイトなスケジュールでも優雅で雄大な景色を楽しむぞ 阿蘇・別府2泊3日~ 完

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