のんべえ鶴橋・新世界編2005(2)

のんべえ鶴橋・新世界編2015。
前半はこちら(のんべえ鶴橋・新世界編2005(1) )から。

■あいりん地区(釜ヶ崎)入り
15:48。JR新今宮駅に到着。
最初に「動物園前一番街」「動物園前二番街」に足を踏み入れた。前回は「動物園前一番街」だけだったところを、今回はもう少し足を伸ばすことにした。この新今宮駅から南の一角が通称あいりん地区(釜ヶ崎)とされるところだ。
「動物園前一番街」と「動物園前二番街」は大きく雰囲気が変わることが体全体で分かる。「一番街」から「二番街」へ入るところで、人、そして、動きが変わる。「二番街」からは極端に人通りが減る。

「二番街」入口では、座り込んで酒をあおるおっちゃん連中数名、異常ともいえるでかいボリュームでカラオケをしている居酒屋・・・この居酒屋、よく見かける大衆カウンター居酒屋の座れるバージョンで、入口を全部あけているため、音がそのままの状態で外にもれるわけだ(というか青空カラオケ状態)。「大衆居酒屋が並ぶ庶民的な・・・」のレベルではないヤバさを感じたので、途中で引き返すことにした。

■1軒目の串カツ『花道』
新世界に戻り、気疲れ・歩き疲れでとりあえずの一杯ということで、新世界中央通にある串かつ『花道』に入る。生ビールが一杯が200円とは安い。カウンターの一番端に腰掛け、数本の串を注文した。殆ど1本100円だ。中でも変り種がタンドリーチキン。

インド料理のタンドリーチキンを想像してはいけない。カレー風味ということで勘弁してあげてほしい。生ビールが安いので3杯ほど飲んで店を後にした。

■通天閣から『平野屋』へ
店を出てから通天閣へ向かう。箇所箇所ではきれいになっているところもあるが、相変わらずのコテコテさがいい。そして、展望フロアの土産店も「誰がそれを手にするんだよ」的なアイテムが充実していて尚いい。展望とチケット売場の2Fとを結ぶエレベータは、お洒落なことに照明を落として天井に月が現れる・・・が、何でも物事を一まとめにしてしまえ的発想はよくない。月の中にビリケンさんはいけない。

通天閣からジャンジャン横丁へ向かう途中に、何だか避けて通れそうにない立ち飲み屋を発見。一旦は通り過ぎたが、やはり気になり暖簾をくぐる。
『平野屋』だ。日が暮れていく薄暗い外とは対照的に明るい蛍光灯の下で、カウンターを埋める客と、次々と注文を聞き忙しくする店員で賑やかだ。

デジカメを触っていると、店の人が「これ何処かわかるか?」と1枚の写真を出してきた。夜空に浮かぶ通天閣をバックに歴史を感じさせる建物。メイン通りから少し離れたところで、普段何気なく通り過ごしているようなところにあるという。言葉の後ろに、長年ここに住む愛着からか本当の街の良さを知って欲しいと言っている気がした。

このやりとりをみていて、隣のおっちゃん「どこから来たん?」。同じ大阪だと話すと、もうそこからは、以前からの知り合いかの如くトー ク炸裂。この新世界の話でもちきりだ。「わしも、この店通うて40年くらいなるけど、安いしな。そこそこええもん食えるしな。ほんで人はやっぱり温かいわ」。

今度は店の若大将が、「あの壁にかかっている写真、通天閣できた時の写真や」と、通天閣の話に。笑いながら「あの塔は土産モンと入場料しか儲けがないから大変やで。土産買うたらな」。そこからは、みんなで話をしている感で新世界の話で盛り上がった。

一方、私の反対隣のおやじさんが、焼酎のレモンと山芋のたんざくを頼んだシーンがあった。新しく切らないとない最後の端切れみたいなレモンをもってきて、若大将が「ごめん、切るからこれでちょっと頑張ってみて」。頑張っていたとは思うが薄いし端切れだし・・で、結局新しいのをもらったかどうかは微妙。
で、おやじさんちょっとキレたのか、「山芋まだかいな!」。若大将すかさず来て、「ごめんな、向こうのお客さんから「山芋薄く切りすぎや!って怒られてやり直してるねん」。正直な話なら笑ってしまう話だし、客を待たせるテクニックだとすると、さすが~と唸ってしまう。
「人が温かい」のか「みんな人懐っこいのか」、客同士のやりとり、店員とのやりとり、みんなでのやり取りが心地いい瞬間だった。

■串ホルモンが食べたくて
せっかく知り合った仲だし、「どこから来たん?」のおっちゃんに、「串ホルモン」食べられるお店を教えてもらった。前回の新世界では串ホルモン見つけられ なかったし、鶴橋で期待していた店は時間的に無理だったのだ。
鉄板で焼くホルモンはよくみかけるんだよなあ。 「この近くにそこそこ美味い店あるわ。韓国の人がやってるとこやけどな、わしもよう行くねん。ここの通り出てやな・・・え?あるある串出しよるわ」と、親切 に場所を教えてもらった。
おっちゃんは途中でさりげなく『平野屋』を後にした。 串ホルモン・・行かないわけにはいかない。

■とうとう根が張るホルモン『炅』
いい気分で『平野屋』を後にし、おっちゃんから教えてもらった店へ向かう。場所は分かりやすく、存在は以前から分かってたくらい目立つところで、 新世界中央通と通天閣南本通商店会の交わる角にある。店の名前はホルモン『炅』(ひかる)。

暖簾をくぐってカウンター席に腰をかけて酒を注文。最初マッコリを注文し、その後に焼酎に。焼酎には、韓国といえば眞露。ただ、ここで出て くる眞露は現地調達分でオールハングルの「眞露チャムイスル」(日本商品名は眞露チャミスル)360mlだ。いつも飲むJINROと違って、まろやか で上品な甘みが特徴だ。メニューには、テッチャンやコリコリ、ミノなどが各150円。写真にあるように、じゃりんこチエに登場するような串ホルモン焼も登場。きさくな店のご主人と奥さんとが交互に話しかけてくるので、どんどんと根が張ってきた。普段は注文することなどない、生センマイなども食べてみたりと酒も食もエスカレート。そんな時に、暖簾をくぐる一人のおっちゃん。

お互い「あ!」

『平野屋』で盛り上がったおっちゃんだ。他を回って、この店に辿り着いたようだ。 「なんや、自分らも来とったんかいな」を皮切りに、色んな話で盛り上がる。

「歌うんやったら、知ってるところあるから行ったらええわ。運送屋の谷チャンに聞いてって言うたら分かるわ」・・・このおっちゃん、やっぱり40年もこの地で飲んでるから店の人とも通通のようだ。この『炅』もそうだからだ。

店の奥さんがまた面白かった。韓国の人で、とても気さくで時間があればこちらに来て話をする。「他のお店は若い人来るけど、この店はおっちゃんばかり。若い人くるとうれしい」。自分が苦労してきた話や家族のこと、一番幸せなものが何かなど笑いあり真剣あり、とても温かみのある楽しい時間を過ごせたと思う。
ま、4時間もいれば体もホカホカだろうが。
酒もそこそこ入っているので、意識も少し微妙になりつつある。 名残惜しかったが、千鳥足で『炅』を後にした。近々また来ることを約束して。

■おいおい、冗談だろ『ゆうちゃん』
思考回路がおかしくなっているかもしれない。「帰りの電車が・・・」と気にして『炅』を後にしたが、おいおいおい・・・更に、居酒屋『ゆうちゃん』に入る。
カウンター越しに注文を聞いてくれるのは、制服をきた学生の女の子。店のおかあさんは、カウンターで他の客と座り込んでしゃべりこんでいた。雰囲気的に「よそ者は入りにくい」系なのかもしれない。ま、こちらも夕方からさんざんぱら飲み食いしてきていたため、1杯飲んで店を出ることにした。というか早くしないと、終電に乗り遅れるから。■史上初、乗り過ごし
とりあえず、新今宮を出発し阪急も何とか最終電車に滑り込むことができた。座ることはできなかったが、梅田をでてからすぐにもう半分寝ている状態(というのは自分でも分かる)。
途中で座ることができたので、うっかり座ってしまったが、これが命取りになった・・・気がつけば「池田」。

「あ~やってしまった・・・」

今までどんなに飲んでも乗り過ごすことは無かったのに・・・飲みがディープすぎたか。反省・・・って、引き返す電車がもうないじゃん。仕方なく、石橋まで歩いて帰ることにした(隣の駅で気がついたからまだ助かった)。歩くと30分近くかかる。

石橋まで戻ってくると、何故かいつものくせでうどんを食べて帰ることに。近くの『つるつる』できつねうどんを。うどんをカウンター越しに受け取るときに、酔っているからか、持った左手に出汁がこぼれて激熱。ここの出汁、思いっきり沸騰させたような熱さだったので、自分の不注意ながら声出してキレそうになった。
結局、家路についたのは26時を回った。

馬鹿馬鹿しい飲みもたまにはいいもんだと思う。
のんべえ鶴橋・新世界編2005【完】

■撮影日:2005年5月28日

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この記事を書いた人

蒲田・石橋阪大前・十三を中心に食べ歩き/居酒屋巡り/銭湯/温泉/旅/まちあるき/鉄道/飛行機 base in Tokyo/Osaka,JAPAN

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