駅前の中原街道を挟んだ向こう側、洗足池へ。
洗足風致協会が運営する施設があるんだけど、無料休憩所やボートの貸出もあるんだよね。
この建物の右奥に螺旋階段があり、展望台に上がれる。
陰がないので、暑い日に上がろうと思わないかもしれないが、展望台からは洗足池が一望できるし、比較的いい風が吹くんだよね。背後で街道を行き交う車がうるさいが、池を眺めているとのんびりした気分になる。
駅前の洗足池交差点から右手に進み、最初の北へ向かう道を入ると、その先に大きな図書館がある。
この図書館の向かいに区立大森第六中学校があるんだけど、まずここ散策スポットね。
案内板がオシロイバナに埋もれているが…こちら、
洗足軒(勝海舟別邸)があったところ。
大田区といえば勝海舟。
大政奉還後に起こった戊辰戦争、江戸城無血開城に向けて、西郷隆盛との交渉で本門寺に向かう勝海舟のお話。
移動途中で洗足池を通った際、「洗足池ええやん、ええやんええやん」とハリウッドザコシショウ張りにテンションが上がり、津田梅子(現 津田塾大学創設者)のお父さんに、ちょっとええ土地ありませんの?と仲介してもらって、この地に別邸を建てたんだよね。
そして、すぐそばには御松庵妙福寺。
御松庵がもともとあって、昭和初期に浅草から移転した妙福寺と合併。
山門をくぐったところの竹がお見事。
静かなんだけど、すぐそばの洗足池でボートを漕いでるシャパシャパという音、そして、いい風が吹くんだよね〜
クマゼミよりもアブラゼミが鳴いているわ。
日蓮が池上本門寺へ向かう途中に、ここで休憩がてら洗足池で手足を洗ったという話。だから、洗足池という名がついたんだね。
あと、ここ御松庵でしょ、日蓮が池で手足を洗う時に袈裟をかけた松にちなんでいるんだよね。今の松は当時の松とは違うらしいけど、袈裟かけただけで後世に伝わるって凄いよね。それくらいビッグな人になりたいよね。


勝海舟の話の前に、建物がすでに国登録有形文化財。1928(昭和3)年竣工の旧清明文庫が保存されているんだけど、正面のネオ・ゴシックスタイルの柱型が独特。
1896(明治29)年に撮影された勝海舟肖像写真。
こちらの絵は先ほど見た御松庵あたり。
そして、こちらが先程見てきた勝海舟の別邸、洗足軒のジオラマ。茅葺き屋根だったのね。
南州とは西郷隆盛のこと。
もともと、勝海舟は旧政府軍(幕府軍)、西郷隆盛は新政府軍(官軍)という敵対関係にあったけど、後に親交を深めたんだよね。
西郷隆盛が亡くなった後、その三回忌のタイミングで、詩と筆跡を後世に残すために、勝海舟が自費で建てたものだ。
この魂詩碑建てたことをあんまり皆に言ってなかったのかな…西郷隆盛七回忌の時に、同志達にこの存在が明かされたことで、「じゃあ俺たちも」と魂詩碑のすぐそばに小さな祠を建てたそうな(留魂祠)。
南州先生建碑記。
実際、留魂詩碑建立は、勝海舟から玉屋忠次郎が任されたんだけど、その記念に建てたもの。
これは、勝海舟追慕碑。
勝海舟の門下生、富田鐡之助が留魂詩碑や留魂祠について記したもの。
徳富蘇峰詩碑。
さて、南州留魂詩碑などがある一角から、同じ敷地ではあるんだけど、少し移動すると、勝海舟夫妻墓所がある。
きれいに整備されていて、墓所前の道の両サイドには紫陽花やもみじが植えられている。
洗足池の北側まで来ましたよ。
ちょっと島になっているところがあるな…弁天島か。ここに赤い鳥居、その奥には洗足池弁財天。
少し進んで、西側エリアへ。
こちらは千束八幡神社。平安時代創建の歴史ある神社。鎌倉時代、源頼朝が源平合戦の際に、ここで旗揚げをしたという伝承が残っている。
名馬 池月之像。
宇治川の戦いの際に、先陣をきった佐々木高綱の名馬なんだけど、源頼朝がこの洗足池の畔で捕獲した馬なんだって。
洗足池を一周した後は、駅の南側にある洗足池商店街を少し覗いてみますか。
1927(昭和2)年に洗足池駅が開業。これ以降、第二次世界大戦でも急襲を受けたが、焼け跡で野菜作りが盛んになり、1949(昭和24)年、食堂や八百屋などのお店が50店舗軒を連ね、洗足池商栄会として誕生。暑いし、散策の〆に冷たい蕎麦でも食べて帰るか。
洗足池の駅前にある生そば 一力の暖簾をくぐる。
お蕎麦を食べた話は、別にブログを上げているのでそちらを読んでね。
無血開城の話、新政府軍の本陣だった池上本門寺で会見したという話と、田町にも会見した場所の碑があるんだよね。三田駅前だったっけ…ここは、もともと薩摩藩があったところだね。
明智光秀でもあるまいし、近代だとそれなりに史料はあるだろうにと思うところだが、よほどギリギリの攻防戦だったのか、超秘密裏に動く部分があったのかで明確になっていないのが歴史の面白さ。数回の会談のどこを切り取るかというのもあるしね。三田も散策せなあかんな。
いやぁ洗足池を堪能したよ。
明治維新ゆかりの地 洗足池周辺をぷらぷら、完。












































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