先週、長野での話。
今回の長野泊まりでは、絶対銭湯に行くぞ、と決めていた。東京から移動して、ホテルにチェックインしたのは22時近くになっていた。この段階で「アルプス温泉」が駄目なので、少し歩いて「亀の湯」に向かった。雪がちらつくし、冷え込むなぁ…

モダンな建物が目を惹くよね。

中に入ると、昔ながらの番台タイプだ。浴場に入ると、浴槽が2つのこじんまりした銭湯だ。
以前に来た時の思い出が・・・そう、お湯が熱かったはずだ。
「!」
熱い・・・一気に入れないから、腰掛ける感じで上半身は入らず暫くそのまま・・・湯につけたところは、日に焼けたみたいに肌が真っ赤。勇気を振り絞って、肩までつかる。目線が水面に合うと、湯出口から出る湯で出来る泡が迫ってくる・・・熱くて朦朧としてるのに・・・おー催眠術か、まじないにかかりそうだ。
銭湯を出てからはホテルに戻らず、一杯ひっかけて帰ることにした。
もー長野駅近くまで戻ってくると、さっきの銭湯の熱さは何だったんだ・・・びえびえだ。
毎回同じところに行くのも面白くないので、郷土料理が味わえる店にでも行ってみるか。
「ぬわっ!」
なんや、このハデハデな建物は。あ、酒のこも樽か・・・「ここ一軒で長野県。」ですか、ニーズに合っているのでいっちょ入ってみるか。
「信州長屋酒場」だ。

店の規模に相反して、間口の狭い入口を抜け、中に入る。それでも、店内の様子が分からないな・・・
入口ですぐ靴を脱いで、中に通される・・・わ、こんな雰囲気のある感じになってるのね。
カウンターをコの字で囲い、その中が帳場のように畳敷きになっている。この中に店員がいて、カウンター客の様子を見て、応対してくれる。

カウンターには膳がセットされている。何か、高そうな雰囲気がしてくるよね。

先にビールだけ頼んだんだけど、「こちら付きだしになります」と小鍋が出てくるからびっくりするよね。

それに、「香りをお楽しみ下さい」といって、茶香炉がおかれる。酒飲みのおっさんには、似合わない演出ですなぁ。

さてさて、長屋酒場厳選刺身三点盛り合せ(1000円)をもらうかな。
付きだし食べるだけでビールなくなっちゃたよ。なので、長野は大雪渓酒造の 「大雪渓」(580円)を。刺身は、近海で水揚げされたキングサーモン、マグロ、ホタテ。山葵は安曇野わさび。

お、普段、積極的に食べないサーモンだけど、このサーモン身がしまって美味いな。

これは、あまり口にすることはないなぁ・・・またたびをもらう。
またたびの実なんだけど、さわやかな苦みがあって、でもいちじくのような果実の甘みをもっている。

そして、信州の海の郷土料理・塩丸いか(松本地方)(680円)。

そもそも海のない内陸地ということもあり、日本海側で獲れたイカ丸々を茹でて塩漬けにした郷土料理だ。胡瓜とマヨネーズで和えて出てきた。そもそも、この塩丸いかをどのようにして食べているのかを知りたいところだが、いかだけで食べようとするとかなり塩辛い状態だと思う。いか柔らかくてウメー
さっきの日本酒は普通酒だったので、やはり純米酒を・・・遠藤酒造の「渓流」純米吟醸 やまと(1180円)を注文すると、あれ、さっきの枡とグラスは使わず、木の入れ物に酒が入ってやってきた。

あ、でも、枡は用意されるのね。
酒の入った入れ物に蓋をし、隙間のある角からつーっと酒を枡に注ぐ。

米の香りがいい酒ですな。
この手前にあるのは、塩。このお酒を持って来てもらった時に、合わせて、岩塩を目の前でおろしで削ってくれた。「この塩をなめてお酒を召し上がって下さい」だって。完全に酒飲み仕様やないかー

もともと来た時間も遅かったから、一番最後の客になっちゃった。
その場で勘定をお願いすると、帳場の囲炉裏にかかる鍋から、味噌汁がサービスで出てくる。ニクイ演出ですなぁ。
最初に書いたけど、この店、間口が狭い入口なのね。入るときは気を付けながら入るけど、酒飲んだ後にここ通ったら、頭打つか足つまづくかしそうだ。注意してたつもりだけど、足元の敷居がことのほか高かったので、つまづいた。
で、外にでるでしょ。お店の人も一緒に出てきて、「すみません、火打石でお送りすることになってますので。」と、目の前で、火打石をカチカチと打ち合わせて切り火をしてくれる。
いつもと違う感じでお酒を楽しめたので良かったな。
もっと、色んな郷土料理を食べてみたいもんですな。
■「行ってみたい」とふと思った人へ
店名:信州長屋酒場
場所:長野市南石堂町1418-12 千石長谷川ビル
時間:17:00~25:00
電話:026-269-8866
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