「地元のネタ!」から
旅ネタ「こんなんでした」シリーズ 復活ブログ
昔、ホームページ「地元のネタ!」を作っていたんだけど、その中から旅ネタ「こんなんでした」をこのブログに復活!
2004年1月「冬の北陸編 和倉・金沢1泊2日」
■冬の北陸編 和倉・金沢1泊2日
何故これから雪の北陸に向かおうとしている時に、大阪は朝から雪なんだ~。しかも今日だけ雪って・・。ははあ~またトラブルを起こそうとして、前途を遮ろうってんだな。そうはさせんぞ~。
今回は、ひょんなことから和倉温泉・金沢へでかけることになった。しかも、ここ最近ではめっきり利用していなかった列車に乗って。鉄道の旅はいいよなあ。変わり行く車窓をぼんやりと眺めながら、ビール片手に・・・いかんいかん、やはり自分の言動は酒無しでは成り立たないようだ。
■サンダーバードで呑んだくれ
朝8時半にはJR大阪駅のホームに上がり、不機嫌に雪空を眺めながら特急「サンダーバード」を待った。

「サンダーバード」には、今回で2度目の乗車になる。
1度目は富山にいる連れの結婚式の日を1日間違え、慌てて行った時に利用しており、できれば忘れ去りたい「サンダーバー ド」の思い出だが、今回はそれを払拭して、快適な鉄道の旅を満喫したいと考えていた。
特急「サンダーバード」は、国鉄時代から今も現役のL特急「雷鳥」の単なる英語訳バージョンではでなく、シンプルなデザインで新幹線のフォルムを思わせるすました車両だ。

とにかく、大阪を出発すればすぐに「酒」にありつくことにする。予め買っておいた銀河鉄道999デザインの「銀河高原ビール」他ビール多数と、好物の干し貝柱を用意しておいたのだ。9時にもならない時間から「プシュッ!」「プシュッ!」と次々とビール缶を開けた。おかげで、和倉温泉駅についた頃には、いい塩梅になっていた。結局、外の景色を殆どみることはなかったようだ。

■テレビ東京ばりの路線バス旅行
和倉温泉駅を出ると、物売りの如くホテルの旗を持ったおやっさん連中が、わが客を今かと待ちかねている。温泉郷までは徒歩だと30分程度 はかかるため、このように各宿泊施設から送迎バスがやってくるのだ。
しかし、ここには申し訳なさ程度に路線バスも運行しているので、今回はこの路線バスを利用してみることにした。「路線バスで行く名物温泉」 と、一人でテレビ東京の番組プロデューサーになりきり、温泉地へ向かった。

道は複雑ではなく、整備された道を走ること数分、名旅館『加賀屋』をはじめとする中心地へ到着した。土産店などが建ち並ぶ温泉街を期待していたが、昼だというのに、案外と人の姿が見受けられない。
■昼食前のひととき
バスを降りて向かう先は『信寿し』だ・・・が、途中、外湯「総湯」の前を通りかかったところ、足湯できる湯だまり場が目に付いたので足を止めた。

酒に酔っていたのか、意味も無しに慌てていたのか今となっては分からないが、靴下を脱ごうとした段階でバランスを崩し、靴下を履いたまま右足が湯に少しつかってしまった。ま、そもそもそんな状況のところで、靴下を脱ぐことが間違っているのだ。ツートンカラーになった靴下をみて「格好悪いなあ」と思いながら、両足の靴下を脱いで足をつけようとしたら、今度はジーンズの裾がおもいっきり浸かってしまった。学習能力がないとはこのことで、昼飯に行く前に塾にでも通ったほうが良さそうだ。

人通りの少ない所で一人パフォーマンスを披露したところで、少し落ち着いたのか冷静に『信寿し』へ足を運んだ。
■信寿し
普段の生活では、「寿司屋に寿司を食べに出かける」という発想はない。
ん~、もう少し正確に表現すると、飲みに行く時に、少し腹に納める程度の寿司屋はマレにあるが、家族での外食や普通の飲みではとんと馴染みのない存在だ。因みに回転寿司屋は対象外で、ここで言うのは飽くまでカウンター越しに「次何か握りやしょーか」のアレである。なのに、旅先では開放的になるのか「旨いものが食いたい」からなのか、寿司屋に行きたくなるのは何故か・・・その回答を待たずしてまた今回も寿司屋にお世話になることにした。

『信寿し』である。
カウンターの奥には座敷もあるお店で、昼時、外には人が歩いていないのに店内はほぼ満席だった。折角来たのだから、少し贅沢をして「うにいくら丼」(2000円)を注文した。ただ、お品書きをみていると、店主のこだわりと酒好きにはたまらない品々が目に付くため、「あの、 か、か、牡蠣下さい」(500円)・・・メインディッシュが来るまでに酒の肴を頼まないわけにはいかなかった。

「ぶりの造り」(1200円)なんてもうバカウマ。
出てくるものに期待を裏切るものはなかった。新鮮な旬の素材がバーンと主張されており、しかもちょうど良いボリュームで文句のつけようがなかった。

■大観荘に到着
『信寿し』を出て、中心部から少し離れた天空の宿「大観荘」に到着。
いかにも温泉地の大型ホテルで、「加賀屋」のような華やかさはないが「いや~泊まりに来たな~」と実感できるエントランスには好感がもてる。


部屋に通されると、落ち着いた和室にオーシャンビュー。風呂は館内に大きな内湯と露天風呂があり、利用した時には、混雑どころかほとんど貸切状態だったので、十分に温泉を楽しませてもらった。
楽しみな夕食は「カニ三昧」で、ボイル・刺身・焼きなどあらゆる調理方法が総揃えで、当分食べたくないほどの量がでた。量だけでなく、甘い身がしっかり詰まったカニに満足した。


・・・満足はしたが、
懐石の最後の方に出た「当館自慢の豚の角煮」はいけない。出てくるタイミング、大きさ、味付け、いずれかを考えて出していただきたかった。まさに口の中はカニの風味でいっぱい、しかも、これ以上は腹に収まらない程に食べつくしているのだ。こんな状況下に、大きな豚の角煮がお膳の中心にいきなり割り込み鎮座し、ふてぶてしくこちらを見つめているではないか。で、これに箸をつけると、味が濃いものだから、それまでのカニ風味は一喝されて「バイキン君さようなら~」の如く、きれいにその場を去ってしまった。で、大きいものだから、「食べる」よりも「処理する」表現よろしく、半泣き状態でのシメとなった。
■お夜食
とにかく旅行に酒はかかせない。朝から夕食時にわたり、とにかく飲んでいる。こうなると、やはりどこかで「いや~ラーメンが食べたいなあ」 となるわけだ。夕食時に拷問にあっておいて・・・と思うかもしれないが、これは別腹なのだ(でも食べた後は、逆流するかしないかのカツカツのラインだった)。
仲居さんに「近くにおいしいお店ありますか」と聞くと、「味楽(みらく)」とすかさず返ってきた。マルチタレントの仲居さんは、夜はホテル内のお店で働くそうで、「そこでラーメンもあるから良かったら来てね」と誘われたのだが、23時頃前を通ると、その店の隣にある「クラブ瑠璃」から移動したと思われるごきげん野郎集団がわめき散らしていた。
後で仲居さんに聞くと、客同士がもめるトラブルになりかけて大変だったとのこと。
ラーメン一つ食べに行くのに、わざわざ騒がしいところへ飛び込んでいくのも本意ではないので、教えてもらった「味楽」へ出かけた。
寒い夜を、温泉街の中心まで歩く。スナックやラウンジは多いようだが、それは看板だけが目立つだけで、通りはやはり何もないかの如く寂しい。そんな中、概観上は何の変哲もない「味楽」の暖簾をくぐる。

店内は、とにかく隙間のないくらいに色紙がびっしりと貼りつめられている。これがタレントのサインではなく、その殆どが観光バス会社なのだ。全国から観光客を乗せたバスの運転手や添乗員が立ち寄り、口コミで広がったのやもしれない。
ラーメンは、懐かしい中華そば(ラーメン600円)でうまかったのだが、普通の店より量が多くないか?たっぷり食べたという感じだ。

普段は目が悪いせいもあって気がつかないものだが、空気が澄んでいるのか、この土地では、迫る星が手に届きそうなくらいであった。
■それはそれは寂しい朝市
一夜明けて、快晴の空に気分がいい。担当の仲居さんに昨晩の夕食時にラーメンの話以外に、朝市があることを聞いていたので朝食後、9時過ぎに早速出向いてみることにした。
場所は、昨日足湯で靴下ごとはまった総湯の前だったのだが、『信寿し』の前を通り過ぎ、朝市の様子が分かりそうなあたりでクールダウン・・・それはないだろうと。
テントが5つほどのささやかな朝市で、人通りが少なければ近寄ることも気がひけてしまう。扱うものは野菜や魚介などであったが、立ち止まることはせず、「私は通りすがりですよ~」というアピールをするかのように、さら~っと横目に陳列されたものを目で追いながら素通りした。とても一往復は出来ない・・・朝市好きな私にしては、あまりにも悲しい結末だった。

■みやげは「酒のあて」
「酒のあて」の「あて(当て)」は、関西の言い回しで「つまみ」を意味する。折角、海の幸が揃う地まで来たのだから、土産だって饅頭なんて買わないよ~。あて、あて。
チェックアウトぎりぎりの時間まで、部屋でゆっくりしたりロビーで珈琲を飲んだりとくつろいだが、ホテルから和倉温泉駅まで歩いてみることにした。
これから、金沢へ向かうので土産はそれからでもと思っていたのだが、どうしても避けて通れなさそうな店を見つけてしまった。店の名前は「なまこや」。ネーミングで既にやられたが、これは期待できると思い店内へ進む。店名からも想像はできるが、このわた(なまこの 腸の塩辛)、くちこ(なまこの卵巣の塩辛)、干しくちこ(なまこの卵巣を麻縄に掛けて干したもの)などが勢ぞろい。店内で少し試食が出来るのだが、これはやばい。日本酒を扱っていようものならその場で購入し、宴会になるところだ。それにしても、よい土産にありつけたものだ。
■あのなあオバハン
和倉温泉駅に到着し、大阪へ向かうサンダーバードも入線している中、恒例の酒とあてを買おうと駅で唯一の売店に向かった。昼を回っていることもあり、私の前には駅弁を買おうとするオバハンが・・・とにかく、駅弁の種類をあれこれ店員に確認しながら、結局のところ要領を得ない。どうも、既に車内に乗り込んでいる同伴者がいるようで、1つではなく6つほど買おうとしている。「これ」と決めたら数がないとか・・・どちらでも良い。 店員は一人しかいないのだ。私の後ろにも人が並んでいる。電車はまもなく出るのだ。この状況下で、君は今どうすべきなのかをよく考えていただきたい。 あと、店員もこの状況に気づかずに、馬鹿の一つ覚えでオバハンの対応に終始するなよ。君らはグルか。
■近江市場
金沢で途中下車し近江市場へ向かう。

残念ながらほとんどの店が閉まっていたが、その分開けている店は、商品をさばくために客集めに熱心だった。

とにかく売り方が大雑把で、「棚のここからここまでにある商品まとめていくら」という勘定で、私も結局一杯8000円の蟹を2杯に、生牡蠣一盛、 甘エビ一盛などの列をまとめて5000円で買った。最初、蟹は5000円のが対象だったが、「その上の棚にある蟹に変えてくれたら買う」と交渉をしたところ、8000円のになったので、少しは得した模様。


少し遅めの昼食は回転寿司にした。
『市場寿し』は近江市場の中にあるのだが、市場のほとんどが閉まって人通りが少ないのにも関わらず、店内が一杯どころか待ち状態。ネタが良さそうで、回転しているものよりダイレクトに注文するか、一品ものも見逃せない。寿司もリーズナブルで、110円~750円だ。

■サンダーバード36号で大阪へ
金沢16時02分発のサンダーバード36号で、一路、大阪へと帰途につく。
途中、遠くに見える山々の積雪に情緒を感じながら、酒をあおっていた。とにかく、乗車前にはすぐに飲めるだけのビールとつまみを買っておいて、あとは車内販売でこなす。新幹線と同様に色んなタイプの販売が行き来するが、酒を扱うワゴンにだけ用がある。いや~来るたびに止めるゾ。
今回の旅は、酒をあおり続けて旨いものを食べ続けた、至福の1泊2日であった。
「冬の北陸編 和倉・金沢1泊2日」 完

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